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<<   作成日時 : 2008/03/16 00:24   >>

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 風社は夢を見る、毎晩ではない、時々夢を見る。

 その夢はいつも同じではない、いつも違う夢だ。

 ただ、決まっていることは一つある、それはイルカだ。
 そこが海ではなくても、町であろうとも、風社は、イルカをみる。
 町のショーウィンドを泳ぐイルカ、山の雪を泳ぐイルカ、街を歩くと、水たまりにイルカ、慌てて上を見ると、空を泳ぐイルカ。
 
 イルカイルカ、イルカ、遠くから見るイルカ、近くにいるイルカそばにいるイルカ、イルカ? そばにいる?

 風社は、少し頭を振って目を覚ました、時計を探そうと思ったが、どうせもうおきるのだ、着替えるためにベットを降りて、水差しから水を取ると一気に飲む。
 冷たい水が体に染み渡る、眠った体に水が通るように覚醒していく。

 カーテンをあけて外をみる、空はまだ少し暗い。


「なんで、イルカ?」

 
 暁の剣士という名前がある、暁の円卓だけにいる英雄達をそう呼ぶ。
 彼らは国家の誇りであり、一騎当千を体現する戦士たちである、理のあるところならばどこにでも現れ、剣をもって制圧する。
 実際のところ、これは適切ではない、彼らは自分たちの第一を、人民を守る騎士に置く、それよりももっとも大きな点として、彼らは必ずしも剣を使うわけではない、それでも、人は彼らを暁の剣士とよぶ、王に仕える剣と
 風社は、がれきを退けるとと、ゆっくりと獲物をしまって歩き出した。
 今日中にあと三カ所、こういった場所の整備をしなければならない、暁の剣士だって、戦いのない時には書類仕事に精を出し、藩国の様々な問題に対処しなければならない。

 その中でももっとも重要な仕事の一つがこの見回りだ。

 藩の防衛などには、それ相応のやり方がある、見回りはあまり効率的ではない、不便でもある、わざわざ徒歩ないし急ぎの場合によっては馬を使用して行われるため、藩国内を回るだけで結構な時間もかかるし、そもそも戦争になればすぐに王城に集結する、王と剣がそろったときの爆発力は尋常ではない。

 それでも、不便を囲ってでも騎士たちはわざわざ歩行で国を見て回る、簡単な問題を処理したり、道を開いたりするのを手伝ったり、それをやる価値があると、信じている。

 騎士は、人々の間にあってこその騎士だ、人民は、ただそこに騎士がいることを信じられるように、危険を冒してでも剣士たちは国を見回る。

 最近好調だ、なんというか、寝付きがいい。
 ある意味悪夢ともいえるイルカ地獄の中も、なぜだが、それほど不快感がない。

 山を下りながら、空をみる、青い空だ、喉の渇きを感じて、泉を探す。
 がれきをこえてあるく、訓練士時代によく使った泉を探して、軽やかに走る。

 泉はまだそこにあった、高度の高い山にある泉として、空を移したように蒼い、そっと手をいれて、水をすくう。

 蒼い空の移る泉をみて、風社は気づいた。
 雲が白い大きなイルカの様な形で泳いでいる。
 そして思い出した


 風社は、夢を見る、今日もいるかの夢を見る

 たくさんのイルカをみながら、風社は、側にいる人のことを思う、みなくてもわかる、ただずっと側にいるあの人のことを。

 今日も風社は夢を見る、イルカの夢を見る、イルカと愛しい王の夢を
 

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